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Channel: IKE-Pの釣れづれ日記
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怪しいポーク使い

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男は箱の中にいくつものビンを保有していました。そのビンの中身は何か生き物の体の一部を培養しているかのようでした。時には怪しい白い粉を混ぜ込んだかと思いきや、中身を取り出しては木槌で叩いてみたりもしている。やがて男は「いい按配になってきたな」と微笑んだ。

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ほら、こんなにイイ感じ(笑)。ポークには熟成させる楽しみがある。でも、傍から見たらかなり怪しい光景です。

バス釣りをしない人から見たら、これは一体何に見えるだろう。豚の皮で出来ていると知ったら、それはエサではないのか?と言う人もいるかもしれない。

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ポークは持ち歩くにも不便だし、しばらくロッドにぶら下げておくと干からびてダメにしてしまう恐れもある。手で触ると油ギッシュだし、汚れる。出来ることなら使いたくないシロモノでした。

ただ、私は印旛沼育ちです。牛久沼もよく行った。当時、アシ撃ちといったらスタンレージグにポークを付けるのが王道でした。私はスーパーグラブも好きでしたが、アシに絡み付いてしまったり、消耗という面を考えるとポークの方が取り扱いしやすいものでした。チャプター戦でも幾度となくシングル入賞に繋がり、その自信をますます深めた。特に私が多用していたのはスタンレージグのブラウン/オレンジ。それに組み合わせるポークはNo.11のオレンジスポット。それが私のお気に入りでした。

一方、亀山ダムではブラック/ブルーのポークフロッグが馬鹿当たり。3月でまだちょっと時期尚早かと思われた釣行だったのですが、同行者が皆ほとんど釣れない中で私一人がグッドサイズばかりを7~8本釣り上げたことがある。この時は黒のラバージグと組み合わせて、ゴミ溜まりの中を釣っていました。ブルーのポークがこんなに釣れるだなんてかなりの衝撃を受けた。

ただ、この頃はまだジグ&ポークはカバーで使うもの、というイメージがあった。

時は流れ、スモールファインラバージグが台頭します。キャリラバ、ジョルジオバナム、ロッドストレーナー等。これらにはNo.101のスピニングフロッグを組み合わせてみました。ジグはオープンウォーターでも釣れるんだ、と知った。河口湖の鵜の島沖ディープでは、フットボールジグ+スピニングフロッグを使うと、数は釣れないものの良いサイズが釣れる。河口湖のトーナメントでは必ずジグ用のタックルを準備していました。

でも徐々に、ポークの出番は減っていった。まず、ケイテックさんのカスタムトレーラーが発売された時、私の中でNo.101の活躍の場が消えた。アシ撃ちは、ジグよりもパドルテールのテキサスリグを多用するようになった。その方が奥の奥まで攻めやすかったから。

使われなくなったポーク達。私のポークは、ビンの中でもう何年その出番待ちを続けているだろう。

もし、私と同じようにすっかりポークを使わなくなってしまったという人がいらっしゃいましたら、一度お手持ちのポークを確認してみて下さい。いつの間にか中の液が揮発して、危うく干からびてしまいそうなポークがあるかもしれません。私は3ビンほど、スカスカになりかけていました。

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