12年前にこのブログに書いた記事です。
https://ikejima.blog.so-net.ne.jp/2006-07-12
災害が発生した際にバスアングラーが所有しているアルミボートを有効活用することが出来ないか、という内容です。
今回の西日本豪雨で岡山の街が冠水した際、自衛隊や消防のボートだけでなく、個人所有のボートや水上バイクで家屋に取り残されている人達を救助している方々が居ました。
とても感動しました。素晴らしいの一言に尽きる。
2年前の鬼怒川氾濫の際にも民間のアルミボートが救助活動をしていたそうです。
ただこうした正義に基づく行為であっても、猪突猛進に行動すると現場を混乱させてしまうことがあります。具体的に言うと、現地で救助活動をしている消防や自衛隊に協力を申し出ても、かえって迷惑を掛けてしまうことがある。
それは何故かというと、彼らは危険な場所から一般人を安全な場所に連れ出すことが任務なのであって、逆に一般人が危険な場所に入っていこうとしたら、当然それは危ないから止めてくれということになる。そもそもそれを許可したばかりに二次災害が起きてしまったら、その責任を問われるのはどこになるんだということにもなりかねない。
水害の際に個人所有のボートを活用して救助活動をされていた人達は、許可を申請するとかいうことではなく、一刻を争う事態に居ても立ってもいられず即座に行動に移したのだろうと思います。それで何人もの命を救っているわけですから自分はその勇気ある行動を称えるし、支持したい。
でも、もっとスムーズに自分のボートを災害救助に役立てたいという場合はどうしたらいいか。考えられる手段は2つあります。
1つは自らが消防団員になってしまうこと。
なかなか仕事が忙しいサラリーマンでは難しいですし、水害以外の災害でも出動を迫られることになりますので現実的には厳しい。
ちょっと珍しい事例になりますが、船外機メーカーのTOHATSU社は消防団協力事業所として荒川での災害時に使用できるボートを準備していたり、さらには社員を消防団に入れるといった活動をされています。ボートのスペシャリストであるメーカーさんが消防団に加わってくれるなんて、こんなに頼もしいことはないですよね。
2つ目の方法は自分の所有するボートを救助用のボートとして消防に登録するという方法です。
ただ、これは全国どこの消防でも受け付けているというわけではなく、一部に限られます(愛知県大府市の例)。
ここで挙げた大府市の場合であっても、居住地及びボートの置き場が共に大府市内という条件があります。要は自宅保管の人に限られているのです。それで現状何艇のボートが確保できているのかまでは知らないのですが、もし不足しているようであればすぐに出動可能なボートをA、時間が掛かるが出動できるボートをBといったようにランク付けして間口を広げてみたらどうかと思うし、こうしたボートの登録制は他の地域にも広がって欲しいと願うばかりです。
**********
ウチの近くの消防署、以前は小さなボートがトレーラーの上に載せて置いてあった。11ft位に見えました。そして最近はそのボートすらなくなった。まぁ海無し県なので今まで出動する機会もほぼ無かったのでしょう。
それは私の住んでいる街に限らず、多くの地域で同じことなのではないでしょうか。水害が起きた際の救助活動に充分な数のボートを持っている消防署なんて、ほぼないのではないでしょうか。近隣消防署からの応援はあるのでしょうけど・・・
近年では過去に例を見ないレベルの凄まじい豪雨があったり、都市型河川は短時間で一気に増水する。小さな川でもそれが冠水の引き金になる可能性は充分に考えられます。かといって、それに備えて消防署に充分な数のボートを配備するというのは現実的には難しい。それであれば市内や近隣地区内の民間所有のボートを有効活用する方が現実的と思える。
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バスアングラーの装備って、我々からしたら当たり前の装備であっても一般人からしたら物凄い装備なんです。そもそも個人でボートを持っていること自体が凄い。それが小型のアルミボートであってもです。
消防のボートをバスアングラーが見たらちょっと心もとなく感じると思います。さらに行方不明者の捜索の際には湖底を棒で突いていたりするので、手法としても原始的。自分の知り合いはたまたまそうした捜索活動の現場に出くわし、ローランスの魚探を掛けてすぐに川底に沈んでいた行方不明者を見付け出しました。
バスアングラーの装備というのは凄いし、災害時に役立つものばかり。協力者が集まればボートの数だって集められる。操船だって慣れている人ばかりだし、定員数の救命胴衣も所有している。
ボート、特にアルミボートを所有しているバスアングラーが上手く消防とリンク出来ないものかといつも思う。
https://ikejima.blog.so-net.ne.jp/2006-07-12
災害が発生した際にバスアングラーが所有しているアルミボートを有効活用することが出来ないか、という内容です。
今回の西日本豪雨で岡山の街が冠水した際、自衛隊や消防のボートだけでなく、個人所有のボートや水上バイクで家屋に取り残されている人達を救助している方々が居ました。
とても感動しました。素晴らしいの一言に尽きる。
2年前の鬼怒川氾濫の際にも民間のアルミボートが救助活動をしていたそうです。
ただこうした正義に基づく行為であっても、猪突猛進に行動すると現場を混乱させてしまうことがあります。具体的に言うと、現地で救助活動をしている消防や自衛隊に協力を申し出ても、かえって迷惑を掛けてしまうことがある。
それは何故かというと、彼らは危険な場所から一般人を安全な場所に連れ出すことが任務なのであって、逆に一般人が危険な場所に入っていこうとしたら、当然それは危ないから止めてくれということになる。そもそもそれを許可したばかりに二次災害が起きてしまったら、その責任を問われるのはどこになるんだということにもなりかねない。
水害の際に個人所有のボートを活用して救助活動をされていた人達は、許可を申請するとかいうことではなく、一刻を争う事態に居ても立ってもいられず即座に行動に移したのだろうと思います。それで何人もの命を救っているわけですから自分はその勇気ある行動を称えるし、支持したい。
でも、もっとスムーズに自分のボートを災害救助に役立てたいという場合はどうしたらいいか。考えられる手段は2つあります。
1つは自らが消防団員になってしまうこと。
なかなか仕事が忙しいサラリーマンでは難しいですし、水害以外の災害でも出動を迫られることになりますので現実的には厳しい。
ちょっと珍しい事例になりますが、船外機メーカーのTOHATSU社は消防団協力事業所として荒川での災害時に使用できるボートを準備していたり、さらには社員を消防団に入れるといった活動をされています。ボートのスペシャリストであるメーカーさんが消防団に加わってくれるなんて、こんなに頼もしいことはないですよね。
2つ目の方法は自分の所有するボートを救助用のボートとして消防に登録するという方法です。
ただ、これは全国どこの消防でも受け付けているというわけではなく、一部に限られます(愛知県大府市の例)。
ここで挙げた大府市の場合であっても、居住地及びボートの置き場が共に大府市内という条件があります。要は自宅保管の人に限られているのです。それで現状何艇のボートが確保できているのかまでは知らないのですが、もし不足しているようであればすぐに出動可能なボートをA、時間が掛かるが出動できるボートをBといったようにランク付けして間口を広げてみたらどうかと思うし、こうしたボートの登録制は他の地域にも広がって欲しいと願うばかりです。
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ウチの近くの消防署、以前は小さなボートがトレーラーの上に載せて置いてあった。11ft位に見えました。そして最近はそのボートすらなくなった。まぁ海無し県なので今まで出動する機会もほぼ無かったのでしょう。
それは私の住んでいる街に限らず、多くの地域で同じことなのではないでしょうか。水害が起きた際の救助活動に充分な数のボートを持っている消防署なんて、ほぼないのではないでしょうか。近隣消防署からの応援はあるのでしょうけど・・・
近年では過去に例を見ないレベルの凄まじい豪雨があったり、都市型河川は短時間で一気に増水する。小さな川でもそれが冠水の引き金になる可能性は充分に考えられます。かといって、それに備えて消防署に充分な数のボートを配備するというのは現実的には難しい。それであれば市内や近隣地区内の民間所有のボートを有効活用する方が現実的と思える。

バスアングラーの装備って、我々からしたら当たり前の装備であっても一般人からしたら物凄い装備なんです。そもそも個人でボートを持っていること自体が凄い。それが小型のアルミボートであってもです。
消防のボートをバスアングラーが見たらちょっと心もとなく感じると思います。さらに行方不明者の捜索の際には湖底を棒で突いていたりするので、手法としても原始的。自分の知り合いはたまたまそうした捜索活動の現場に出くわし、ローランスの魚探を掛けてすぐに川底に沈んでいた行方不明者を見付け出しました。
バスアングラーの装備というのは凄いし、災害時に役立つものばかり。協力者が集まればボートの数だって集められる。操船だって慣れている人ばかりだし、定員数の救命胴衣も所有している。
ボート、特にアルミボートを所有しているバスアングラーが上手く消防とリンク出来ないものかといつも思う。
