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Channel: IKE-Pの釣れづれ日記
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ファットイカの核心へ

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既に発売開始から12年も経ったファットイカ。しかし今でもその圧倒的な支持を得られているのは大変嬉しく思っています。

ファットイカの人気に続けとばかりに、バックスライド性能をうたった多くの後続品が市場に多数出回りました。けれども、その多くは支持を得ることが出来なかった。ファットイカには確かにゲーリーマテリアルの優位性はある。けれども模倣品の多くはスライドフォールの本質を掴んではいなかったのです。

この点に関しては、実は多くのアングラーもまた誤解しているケースがほとんどです。ただ、誤解していようと理解していようと関係なく魚は釣れてしまう。それくらいファットイカは優秀だということです。

【後方重心の誤解】

多くの人がファットイカの形状を誤解しています。ササッと絵を描いてもらえればすぐにわかる。たまに雑誌などでもこのようなイラストが用いられている場合があります。

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果たしてファットイカは本当にこのような形状をしているでしょうか?よく見ていきましょう。

ファットイカには私の知る限り4種類あります。ご存知でしたか?

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発売当初のファットイカは実は2種類ありました。ボディテーパーがそれぞれ異なっているのがわかります。末端の切断面の面積も異なる。初代A(写真上#015)は後方重心どころかむしろ前方にボディテーパーのピークポイントがあるのがわかります。初代B(写真下#177)はボディテーパーのピークポイントこそやや後方ですが、それとて完全な後方には位置していません。

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そして現在も若干数が流通している二代目は、初代と比較して全体的にややスリムになっているのがわかります。特にフラスカート側のフォルムがギュッと絞られて、結果後方重心になっているのがわかります。

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最新の三代目はボディーフォルムは二代目と同じ。GYBの刻印文字が本体に入っています。これは現在普通に流通しているものです。

さて、これだけ形状の異なるファットイカですが、これまで果たしてそのスライドフォール性能の差異が話題になったことがあったでしょうか?少なくとも私は感じたことはないし、聞いたこともない。

ファットイカは一般的に連想されるような超後方重心のボディーシェイプではないし、ましてや後方重心フォルムが決定的なスライドフォールのキモというわけではないということです。

スライドフォールに関しては後方重心過ぎてはいけないのです。後方重心過ぎると下方向にストーンと落ちていきやすくなります。本当にスライドフォールの距離を伸ばしたいというのなら極力ワームの沈下姿勢を水平近くに維持するのが理想です。そのために釣り人側も、ラインを「張らず緩めず」の状態で送り出してやる必要があるわけですが、ワーム自体も水平姿勢を維持しやすいフォルムである必要性があるのです。そのための形状は決して超後方重心フォルムではありません。

ではファットイカのスライドフォール性能は一体どこから生み出されるのでしょうか?

(つづく)

3/8 ボートシーバス同船者募集中

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ファットイカの核心へ・2

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ファットイカのスライドフォールに関して、おそらく多くの人が想像するのはこのような軌跡でしょう。

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しかし実際にテストタンクで実験すると、次のような軌跡を辿ります。

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着水直後はスライドしていくものの、それが失速するにつれ徐々に下方向へと沈んでいくようになるのです。

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特に、超後方重心にデザインしてあるような製品は大したスライドフォールをするわけでもなく、着水直後から下方向に沈んでいってしまうものもあります。

これらの内容は透明度の高いフィールドで試していただければよくわかることですし、水槽実験の結果を掲載した雑誌の記事も過去にありました。

が、これらの内容は実戦上で発生する、とある要素を加味していません。もう1つ、スライドフォールにはとても重要な要素があるのです。

それは「勢い」、つまり着水時にルアーが有している「初速」なのです。「ファットイカは足元に落とすと大してスライドフォールしないように思えるけれど、実際に使うと伸びていくような気がする」それは気のせいではありません。

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着水時にサミングするとはいえ、自重のあるファットイカをピッチングで撃った際、着水時には結構なスピードが備わっています。しかも低弾道で撃てば撃つほど、ファットイカはほぼ水平姿勢で着水する。ファットイカがミサイルのように水面に対して斜め方向に撃ち込まれることになるわけです。

当然、水中へもその勢いが持ち込まれることとなります。高比重であるファットイカはそのままの勢いで水中を突き進む。ましてや水の抵抗を受けて失速させるようなパーツもない。そしてこれこそが、ファットイカのスライドフォールの主要素とも言えるものです。

着水時に初速を伴い、その勢いを殺さず水中に伸びていくこと。書くと何てことはないようですが、これに秀でたワームというのは自重、重心、フォルム、抵抗の低さ、そして高比重であること。これらのどれが欠けてもいけません。ファットイカはそのいずれをも満たしているのです。

(つづく)

3/8 ボートシーバス同船者募集中

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ファットイカの核心へ・3

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以前にも記したことのある内容ですが、ファットイカを語る上で重要な要素なので再度記します。

【フラスカートが生み出すキックバック力】

スライドフォールをコンセプトにした後方重心フォルムのクローやホッグタイプがあります。そして元祖ファットイカ。その大きな違いはフラスカートの有無にあります。実はこのフラスカートもファットイカのスライドフォール機能に大きく寄与している重要なパーツなのです。単にフワフワしているだけではないのです。

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キャスト、着水、フォール。ここまではフラスカートの有無はほとんど関係ない。でも、次からが違う。多くのアングラーはすぐにはワームをピックアップしないでしょう。折角良いスポットにワームを撃ち込んでいるのだから数回はロッドで誘いを入れるのではないでしょうか。

では、誘いを入れてみましょう。着水後にある程度フォールさせたら、リールのクラッチを戻しファットイカを引くことになります。この瞬間のファットイカの動きは、こうです。

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勢い良くフォールさせていたファットイカに、急ブレーキが掛けられます。するとフラスカートは勢い余ってボワッと開いて後方になびきます。そのままの状態で引けば、フラスカートはなびいた状態で引かれてきます。

ではこの状態で、再度ラインを緩めてフォールさせてみましょう。

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この時、ファットイカは再びスライドフォールで落ちていきます。しかも単に沈んでいくだけではなく、フラスカートが元の形状に戻ろうとすることに起因するキックバックパワーが初速として加味されるのです。

だから、フラスカートがあるということは二回目以降のフォールの際に大きな違いを生む。フラスカートのないワームには、この力は発生しない。

以上がファットイカの核心部分です。その全てに意味があり、非常にバランスの良いワームであると言えます。そしてこれらの機能をしっかりと抑えた上で、現在「ベビーファットイカ」の開発も進んでいます。既に一部の雑誌にプロトモデルを掲載しましたが、詳細はまたの機会にお伝えするとしましょう。

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3/8 東京湾ボートシーバス

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今月は自分にとって一年のうちでも最も仕事が忙しい時期になります。3/16~17には名古屋バスフェスタ、3/22~24には横浜でフィッシングショーと大きなイベントが続くからです。その準備は私がほぼ一人で行うため、ここのところ猛烈に忙しい。

でも当分釣りには行けなくなってしまうので、その前に一度行っておきたいなぁと思いました。それにたまには爆釣したい(笑)。たまたま有効期限が切れる間近の休日出勤代休があったので、休暇をとってみました。これで週明けからは仕事に全く余裕がなくなりました(苦笑)

予報では昼前後まで風がまあまあ強い様子でしたが、15時以降には弱まる予報だったので大丈夫だろうとタカを括っていましたが、どう見てももっと吹いてる。しかも南風なので東京湾にはモロに当たる風です。荒川も思いっきり波立っていた。渡辺キャプテンとも相談して、1時間ほど待って様子を見ることにしました。前回も中止だったため、ちょっと嫌な予感が・・・。しかし17時には出船。出船直後には風も急激に収まってきました。

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まずはとある堤防の際を狙いました。水深は10m前後あるのですが、7~8m付近で魚探に反応が出ているとの事。ベイブルを充分に沈めてから引いてくるとヒット!まあまあ重いのですが魚が首を振る感触がないな・・・と思っていたらセイゴクラスのスレ掛かりでした。どうも、魚はワンサカいるようなのですが口を使ってくれないようで、この後もショートバイトのみで終わりました。

徐々に暗くなり、照明が当たっている場所のラン&ガンに移りました。でも、かすりもしません。渡辺キャプテンの本命場所は羽田の某巨大ストラクチャーの周辺でした。ここ最近は爆釣が続いていたようです。ここもところどころに照明があります。しかし、規定で30m以内に近づけない。重めのルアーでロングキャストしてなんとか明暗ギリギリに届くといった感じでしたが、一転して強まってきた風によりどうにも釣り辛く、全くアタリもない。

渡辺キャプテンはここが本命と目していたようで、だいぶ粘ってみたのですが、1度のアタリもありませんでした。「すごい釣れていたんですが、魚が抜けてしまったようです」と渡辺キャプテン。まぁ、釣り人が私じゃなければ釣れていたかもしれませんけどね。それと、明暗部にまで余裕で届くような重いルアーを持ってくれば良かったです。風がなければ、自分の手持ちでも充分でしたが。

その後も照明回りのラン&ガンを続けましたが、ますます強くなった風により波もザブザブで非常に釣り辛い上にアタリもない。まだバチ抜けしている様子もないし(一部では抜け始めているそう)、ちょっと時期が早かったかな?潮回りも良くないし、今日は貧果で終わりか?

次に入ったエリアは風裏になっていて釣りやすい場所でした。排水があり、その流れの当たっている照明の明暗部。ボイルなどは全くないので少し沈めてみようと、シーバットを引いてくるとコッ!と当たった。セイゴクラスですが、ここは居るな!とテンションアップ。

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そうこうしているうちにシーバットでセイゴクラスをキャッチ。ただ、かなりショートバイト気味のよう。居ても喰わない魚ならワームの出番!フィンズフィッシュで一撃、ヴィヴィッドライブも連発。気が付けば1キャスト1ヒット状態になっていました。ただ、魚のサイズが小さい。それでもこれまでが全く芳しくなかったので、いっそここで終了まで粘ってくれてもいいくらい。風裏で釣りをするのも非常にラク。

ですが「バースに行きましょう」との渡辺キャプテンの判断で移動。巨大なバース回りに照明が点いているポイントへ。ポイントが近付くにつれ「鳥が回ってますね」と渡辺キャプテン。何と夜なのに鳥山が立っている!物凄い数の鳥がバースに集結しているではありませんか。こんな光景初めて見ました。夜でも鳥山って立つんですね。しかも水面では物凄い数のボイルが!祭りの始まりでした。

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そこからは延々と1キャスト1ヒットが続きました。というより、1キャスト数バイト。1度アタリの乗せ損ねてもそのまま引いてくるとまたアタリがあって釣れてしまう。エンドレスに釣れ続けるので、釣れ過ぎてだんだん腕が疲れてきました(贅沢な悩みだな)。サイズはセイゴ~フッコクラスがほとんど。

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ルアーのサイズを大きくしてみたらどうだろう?と思ってチョイスしたのはハルカ125S。これにドンッ!と来たのはジャストナナマル。くぅ~たまらねぇ~!でもハルカ125Sにはセイゴクラスもガンガンヒットしてきました。

その後、シーバットで60cm前後のサイズも数本釣り、サイズ的にも満足。

しかしこの場所もますます荒れてきてウネリが大きくなってきました。もう船首に立っていられなくなり、座ってキャスト。それでも釣れちゃう(笑)。でも釣れるけどツライ。大きなウネリの中のセルフランディングは特にキツかったです。延々と釣れ続いている中ではありましたが、渡辺キャプテンにギブアップ宣言。自分、オッサンなのでこれ以上やったら足腰壊れちゃいます。これにてゲームセット。充分です、充分過ぎです。

前半は苦戦したものの、最終的には超絶怒涛の入れ喰いモードで終了。何尾釣ったかわかりません。見てもらえばわかるのですが魚の写真がグダグダなものばかり(苦笑)。あまりにも慌しくて、じっくり写真を撮っている余裕なんてありません!そうこうしている間にも、投げれば釣れるんですからね。

やはりボートシーバス最高です!ドMな冬バス釣りも最高ですけどね。

● 釣日和
渡辺キャプテンの性格も非常に親切・温和で、操船技術やアドバイスもピカイチ。とにかく釣らせてくれるシーバスガイド。オススメです!

【ヒットルアー】

シーバット78S
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数的には一番釣りました。同じ状況下の釣りでルアーをどれか1つ選べといわれたら間違いなくこのルアーを選びます。フローティングミノーより一段下のレンジを引けるのでボイルの出ていない場所でもパイロットルアーとして好適です。万全とまでは言いませんが、ミスキャストしてぶつけてしまってもリップが折れたりする率が低く、自分はこれまで一度も折ったことがありません。距離感を掴みにくいナイトゲームでもお勧めできる理由の1つです。色は定番のレッドヘッド、パールチャートの他、魚がスレにくいイナッコカラーもお勧め。

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ハルカ125S(写真左)
この日最大のナナマルをもたらした立役者。シンキングバージョンを使いました。立ち入り制限の為にあまり接近できないポイントも多いので、この手の超ぶっ飛び系は絶対に用意した方が良いです。遠方の明暗部にもしっかり届くというのは、ポイントによっては絶対的な優位性を生みます。シンペンも飛びますが釣りが遅くなるので、ボートゲームだったらリトリーブで泳ぐミノーの方が手返しが良く向いていると思います。

サラナ110F(写真中央)
ベーシックなフローティングミノーだけあって、投げて巻くだけで何の問題もなく釣れました。写真のグローチャートはちょっと魚のスレが早かったかな?レッドヘッドも反応良かったです。

サラナ110SR(写真右・廃盤品)
魚が表層でボイルしている時に使い、釣りました。通常のサラナよりも動きが大きく、ローテーションの一角に組みました。廃盤品なので結構貴重。

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プロップベイト・シーバスエディションS(写真左)
シンキングのダブルスイッシャーです。ちょっと釣りのスピードが遅くなりますが、明暗部を時間をかけてスローに引きたいと思った時にはこれを使いました。ボイルのあった付近をゆっくり引けるのも良かったです。ボートゲームで使う場合は「探る」より「狙う」に向いたルアーかも。

ウルムLLS(廃盤品・写真右)
一応釣りましたが、この日はあえてこのルアーを使う理由はなかったかもしれません。でもこれからバチ抜けシーズンになると、この手のリップレス系がいいと思います。

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ベイブル
魚のレンジが低く、ルアーを沈めなければいけない時もあるのでバイブレーションは必須です。写真左のレッドヘッド(パールベース)は廃盤カラーなので困ってます。もう手持ちが・・・

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ヴィヴィッドライブ(写真左3つ)
魚が居るのに喰わない時はこれを使うと一撃です。特にアシストフック仕様は無敵。居るのに喰わないのか、それとも居ないのかを知るときにはコレがいいです。オーナーの静ヘッド5gとの組み合わせがお勧め。直結ではなくスナップ等の使用がワームの動きを生かせます。ナイトゲームでのカラーはグローピンクが私の切り札的存在。グローチャートとパールホワイトでローテーションさせると魚がスレにくく、釣れ続きます。それと、あえてアシストフックを使っていないジグヘッド単体リグは、あまりに釣れ過ぎてフックを外すのさえ面倒臭いという時に好適(笑)。フックを外す手間が大幅になくなり、結果としてプラグ以上に手返しが上がります。

フィンズフィッシュ4インチ(写真右)
ちょっと大きいのでアシストフックと併用して使用。表層直下をミドスト風に引いてくると連発でした。シーバスはフィンズフィッシュの動きが大好きなようです。このワーム、日本ではバス用のイメージが強いですが海外ではソルトで多用されているワームです。本当は4インチと2.5インチの中間サイズがあればイイんだけどなぁ。

というわけでボコボコの爆釣劇でした。仕事が落ち着いたらまた行きたいな~。

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横着リグ

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かつての牛久沼、印旛沼に代表されるリーズ撃ちではウェッピングでアシの奥に攻め入れるため、ヘビーウェイトのシンカーが多用されていました。特に、モグラ叩きと呼ばれていた鹿島川河口近辺のフサモのマットを打ち破るには時に1oz近い超ヘビーウェイトのものを使う人までいたほどです。確かにそれでこそ入れられるスポットというのはあったし、当時のバス達はそれでも特に躊躇するようなこともなく喰い込んでくれたものです。

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一方、最近の私が霞ヶ浦水系で多用するシンカーは5g(3/16oz)が中心です。狙う水深が浅いし、それほどのカバーではないとなればこの程度のウェイトが最も扱いやすい。喰った魚も吐き出しにくい。でもそれで全てをまかなえるというわけじゃない。時には3/16ozでは撃ち切れないカバーがある。例えばアシ際を撃っていく中で、ワンド状になっている奥がゴミ溜まりになっているようなところがあったりします。そしてそういう場所ほど、良い魚が入り込んでいる可能性がある。

ボートだったら、複数本のロッドを積めば解決します。通常は3/16ozシンカーを組んだタックルで撃ち、それではどうしても攻めきれないスポットの時にだけ、それ以上のウェイトを組んだタックルで攻めればいい。

でも、オカッパリや小型ボートの時などタックルの限られる状況だったらどうしますか?単純に考えれば、通常は3/16ozをセットしていて、攻め切れないカバーがあった時にだけ重いウェイトのシンカーに付け替えればいい。うん、確かにそうなのだけれど、いちいちラインを切ってシンカーを交換して、また結び直して、カバーを撃って、また3/16ozに戻そうとしたらまたラインを切って、シンカーを交換して、結んでって、あまりにも面倒でやっていられない!

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そんな時にはこれが活躍する。プロズファクトリーさんのラバースプリットショット(5g)。

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必要性が生じたら、シンカーロックをちょいとズラしてバレットシンカーとフックの間にこれを取り付ける。たったこれだけでヘビーシンカーリグに交換完了!3/16oz+5gだから、おおよそ3/8ozになる。不要になったらまた取り外してやればいい。ラバースプリットショットは手で簡単に取り外しが出来るのがめちゃくちゃ便利!

(注意)
  • 単にラインに挟んだだけだと飛んでいってしまうことがあるので、私はラインをシンカーにグルッと1周させてから固定しています
  • 何度か取り外しを繰り返すとラインが痛むことがありますので、適度にラインチェックをして下さい

リグった感じは今一つという気がしないでもないですが、面倒臭がりの人にはこんな方法もアリですよ。

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2013-03-11

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3.11。2年前のこの日は多くの人の人生を変えた。

両親も九州出身ということもあって、自分には東北地方の親戚はいない。若い頃にスキーに行ったり、裏磐梯でバス釣りなどをしたことはあるが、基本的に自分にとって東北地方はあまり馴染みのない土地だった。

でも今は違う。常に東北の人達への想いが自分の心の中にある。仕事という責任を負わされている立場でなかったら、今頃きっと自分は東北人になっていただろう。

自分は周囲と比べてかなり浮いている方だ。自分の周りには、ある程度自分を犠牲にしてでも他人を助けたいという想いを持つ人間はいない。でもおそらく、関東圏に住むほとんどの人はそんなものなんだろう。だから自分にとって、今の環境はとても居心地が悪いのだ。本来いるべき場所ではないのに違いない。

それがしっくりくる場所は被災地にあった。おそらくは私と同じように日常生活では周囲から多少浮いているのであろう人達がそこに結集していた。見返りなんて何もないのに、来るだけでもお金が掛かるのに、時間も労力も費やす羽目になるのに、それでも好き好んで被災地に集ってきている人達がいた。

馬鹿だなぁ、自分は人のこと言えないけれど。でも自分はそんな人達が大好きだ。同じ想いを持った人達とは何かしっくりくる。心の底からの仲間意識を共有できる人達だと思った。

そんな彼らも、そして自分も、今はそれぞれの生活へと戻った。居心地の悪い世界へと戻ってきた。復興が遅れていると言われる被災地。確かに復興が進んでいるとは言い難い地域も依然として数多い。けれどもそこにはもう、同じ想いを共有する人達が集う場所はない。とりあえず、私達はある程度の役目を終えた。それはきっと多少なりとも復興が進んだ証でもあるのだろう。であれば、これは私達にとって本望とも言えるべきものであるはずだ。

でも自分の中で何か釈然としないものがあるのはなぜだろう。

それはきっと自分が被災地の住民を少なからず知っているからだろう。まだ終わりにしていい時期じゃない。自分の目で見てきているからこそそう思えるのだ。

用意された場所はもうない。これからは自分の力で行くべき場所を作っていかなくてはいけないのかもしれない。でも自分はやる。終わりにしていいと思えないからだ。

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ALWAYS CHANCE MAKER・4

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現在のグラブはそのほとんどが優秀で、スローに引いてもテールが良く動くものがほとんどであるはずです。それは成型技術の進歩により、薄いテールが出来るようになったためです。昔、これが出来ていたのはゲーリーヤマモトとKALIN(ランカーグラブ)とフラッタークラフトのウイグルテールグラブくらいでした。今でこそ当たり前とも言える薄いテール、しかし当時は厚いものが多かった。

グラブも流行当初は重めのジグヘッドリグが主流であったものがより軽いジグヘッドに、さらにはスプリットショットリグも多用されるようになりました。こうした軽いリグで、スローに引いても良く動くグラブは上記に挙げた製品くらいしかなかったのも事実です。多くのグラブは動きが悪かった。この問題を打開するため、当時のアングラーは様々な試行錯誤をしたものです。具体的に挙げると・・・
  1. グラブをお湯で茹でて柔らかくする。
  2. テールに切れ目を入れる。
  3. テールにポンチで穴を空ける

1の方法は全体的に柔らかくなってしまうのと、塩入のワームはそれが溶け出てしまうという欠点がありました。

2の方法は効果が高かったのですが、切れ目から裂けてしまいやすくなり耐久性という面では今ひとつでした。

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3の方法はポンチがないと出来ませんが、総合評価としては一番デメリットの少ない方法だったと言えます。

これが良く動くバズテールを実現する突破口になるんじゃないか?バンドゥクローの大きな特徴でもある穴の空いたバズテールはこうして生まれてきたものです。

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但し、闇雲に穴を空ければ良いというものでもなく、動き、引き抵抗、耐久性といった様々な面から試作とテストを重ね、ようやく最終型を見出すことになるのです。

(つづく)

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名古屋バスフェスタ2013 アウトレット販売予定

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いよいよ今週末に名古屋バスフェスタ2013の開催が迫ってきました。その翌週に横浜のフィッシングショーを控えていることもあって、現在超絶多忙を極めております・・・

それはさておき、バスフェスタにおきましてスミスブースでは各種タックル展示の他、トップウォータープラグ類が中心のアウトレット販売を行う予定となっております。これは本体への針傷やら、パッケージの損傷、塗装不良などで通常販売に回せなかったものです。実用上は問題ないものだけを準備しました。ちなみにこれらは倉庫にあったB級品の中からTMKS専務が問題のないものを選別し、或いは自分で手を加えて使えるレベルに復元させたものを準備してくれました。今回、残念ながらTMKS専務は名古屋会場には来れないのですが、これらの商品を準備してくれた事に大感謝!!

では、どんなものがあるのか見てみましょう。

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オリザラやスウェイバックが沢山!これらはパッケージ不良だったものが多いです。ルアー自体は全く問題ないので絶対にお買い得。少量ですがマグナムタイガーやベビーバド、本山クローラー、プロップベイトもありますね。

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こちらはハトリーズ。針キズのものや、ちょっとした塗装不良のものが多い印象です。いずれも微細なレベルで、実用上は問題ありません。廃盤品の恐竜シリーズ、40周年記念品、スティッキー(いつのだ?)、一部ハトリーズスペシャルも見えます。

以上が販売品の全てです。これ以外のものはありません。というわけで数量が限られていますので品切れの際はご了承下さい。また、販売価格につきましては当日ご確認下さい。

それでは、名古屋バスフェスタ会場にてお待ちしております。お近くの方はぜひ足を運んで下さいね。

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週末は名古屋バスフェスタ2013へ!

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今週末(3/16、17)開催される名古屋バスフェスタ。

私は展示品の搬入のため、明日から現地入りします。

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(昨年の様子)

昨日はアウトレット販売品のアナウンスを行いました。その他、カタログ販売も致しますので、もしまだお持ちでないという方がいらっしゃいましたらこの機会にも入手可能です。こちらも販売数量に限りがありますので売り切れの際はご容赦願います。

展示商品と致しましては、ハイエンドモデルのストラテジーツアラーV-Spec。現在販売されているのは5機種ですが、合格レベルに達したものから続々と追加機種がモデルに加わっていく予定になっています。フィッシングショーOSAKAでは5月発売予定のロングスピニングモデル(TVS-67ML)を展示しましたが、名古屋バスフェスタではようやく完成したソリッドティップモデル、TVS-61L/STを初披露します。その他、バスロッド、各種バスルアーも是非この機会に御覧下さい。

また開催期間中は琵琶湖のプロガイド、グリットデザインの藤井さん、小東さん、西田さんも来ております。グリスレクスター、グリスシャッドなど、プロガイドこだわりの製品をこの機会に確認されてみて下さい。

それでは、週末はバスフェスタ会場にてお待ちしております。

※ イベント期間中のブログの更新は多分ありません。

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名古屋バスフェスタ2013、ご来場ありがとうございました。

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3月16日、17日とポートメッセなごやで開催された名古屋バスフェスタ2013。天候に恵まれたこともあってか、来場者も多く大盛況でした。

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スミスブースにも多くの方が足を運んでいただきました。深くお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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またこのブログでも告知を行いましたアウトレット販売商品につきましては、初日の段階でかなり売れてしまい、日曜日に来場された方にはお目当ての商品が残っていなかったようです。わざわざお越し下さったのに申し訳ありませんでした。

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一口にバス用品と言っても、スミスには多種多様の製品群があります。そのためブースにも色々なタイプのバスアングラーの方々が来場されます。トップウォーターフリークの人、トーナメンター路線(実釣重視)の人、そして名古屋会場で多いのはやはり琵琶湖に行かれる人と言えるでしょう。

今回のバスフェスタにおいても、注目度No.1はやはりグリットデザインさんとのコラボレーションであるグリスレクスター、グリスシャッドだったような気がします。グリスシャッドに関しては発売後2年目ということもあり、実際にこれで大型を釣った!という話も何人かの方々から伺うことが出来ました。もうすぐ発売される新サイズの5.5インチもきっと活躍してくれることでしょう。

トーナメントロッドのハイエンドモデル、ツアラーV-SPECをチェックされるお客さんも多かったです。

トップウォーター系で一番の注目商品は、やはりチャンピオングリップ用フェルール、白クッションリングガイドを装着した、昔ながらのスーパーストライク(グリップは付属しません)が2種類登場することでしょう。昔ながらのスーパーストライクを入手するラストチャンスになるはずです。フリークの方はこの機会を見逃さず入手して下さい!

また、これらのアイテムは今週末に開催される横浜のフィッシングショーでも展示を致します。関東の方はこの機会に是非チェックしにきて下さい。

さて、来年のバスフェスタに関してはどうやらバスオンリーのイベントではなくなってしまうようです。う~む、個人的には今後もバスオンリーのイベントであって欲しいと願いますが、主催側にも色々と事情があるのでしょう・・・。とりあえず次年度の出展に関してはまだ先の話ですので、これからじっくりと社内で検討してみたいと思います。

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名古屋エグリ旅

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大阪に出向いた際に立ち寄った某店の販売品には私自身も驚愕の一言で、それを記したこのブログ記事も大変なアクセス数を記録し、私の元に届いた反響も物凄いものがありました。よくぞここまで古い商品が未だに残って販売されていたものです。

そんな折、スミスフリークの方々から新たな情報が寄せられました。名古屋のKS堂には古いものが残っているかもしれない、と。

どうやらトップウォーター関連は情報提供元の人が随分と買い漁ってしまったようなのですが、スピナーベイトやワームなどはまだ古いものが残っているのではないか?との事でした。まだプラノ787が残っていた、なんて話も出てきた。超気になる~(笑)でもバスフェスタ開催期間中は時間の余裕はないだろうな、と諦めていました。

そしてバスフェスタ二日目を終え、ホテルに戻ったのが18:30。教えてもらった店名をスマホで検索すると閉店時間は20:00らしい。名古屋から蟹江までは10分強・・・間に合うだろう、こりゃ行くっきゃない!というわけで近鉄電車に乗り込みました。

活性高いな、自分(笑)

ほどなく到着した駅前はひっそりとした感じ。商店街の多くはシャッターが閉まっており、人通りもほとんどない。そんな中、目的地であるKS堂だけはちゃんと灯りがついていました。ホッ、開いてた。

入り口の戸を開けて中に入ると、お客さんは誰もいません。ご主人は奥の部屋でテレビを見ていたようでしたが、客(私)が来たので出てきてくれました。お世辞にも広いとは言えない店内。広さは8畳程度か。ものの数分で店先の陳列品はおおよそ把握しました。ヘラ中心の、普通のエサ釣り用品のお店です。ルアー関係の商品なんてどこにも見当たりません。

本当にここに、古いルアーが売られていたのかなぁ?情報提供者も顔見知りの人なのでガセネタとは思えない。

ちょっと無愛想そうなご主人に、恐る恐る尋ねてみました。
IKE-P:「実は、古いルアーが残っていないかと思って来てみたのですが」
「ないね、全く残っていない。私も外に買いに行ったくらいだから」
どうやらこのご主人、バスブームの頃に四国の各地を回り、ヘドン、ザウルス、ズイールといった年代物のルアーを買い集めてきていたようです。それらも既に売り払ってしまい、今ではもう何も残っていないということでした。


IKE-P:「自分はトップウォータープラグのコレクターではないのです、ワームでもスピナーベイトでも、何か古いものが残っていませんか?」
「ウチはハード(プラグ)しかやらなかったんだ。それ以外のものはやらなかった」


なるほど、そういうことですか。色々と話してくれた店のご主人に礼を言い、店を出ました。というわけで残念ながら今回は不発。まぁ、こんなものでしょう。

・・・という顛末を話していたら、また新たな情報が入ってきた。とある釣具問屋の方からの情報。「I釣具店ならまだ20年前のルアーもポツポツありますよ。自分は仕事で毎週行っているので間違いありません」
今度の情報は信憑性が高そう・・・って、何か深みに足を突っ込みかけているような気がするのは私だけ?


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週末は国際フィッシングショー2013へ!

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いよいよ今週末、横浜にて国際フィッシングショー2013が開催されます。ちなみにフィッシングショーの準備というのは8月頃から始めています。準備を進めてきた立場の私からすれば、ようやく本番といった感じです。

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(昨年の様子です)

それにしても名古屋バスフェスタ終了後、2日足らずで横浜フィッシングショーの直前準備を一人でやったのはメチャクチャにキツかった!

今年のフィッシングショーのスミスブースに関して、あえて記すことでもないのですが、例年と比較して出展規模は縮小となってしまいました。ただ、装飾業者の方と入念な調整を行い、展示するアイテム数については例年同様の点数を確保しています。そのためちょっと狭く感じられるかもしれませんが、製品チェックする分には例年通りに可能です。

また、例年ブース内で実施しているトークセミナーに関しては、今回は会場内にあるプレゼンステージでの実施となります。例年狭いブース内での実施で来場者の方々に窮屈な思いをさせてしまっていましたが、今回のフィッシングショーにおいてはプレゼンステージでじっくりとヒロ内藤さん、本山博之さんのセミナーを聞いてみて下さい。抽選でプレゼントも用意しています。

3/23(土)24(日)共
11:00~11:20 ヒロ内藤さんセミナー
11:30~11:50 本山博之さんセミナー


また、スミスブース内においてはスミススタッフに加え、TOP50の篠塚亮プロ、川又圭史プロもおりますので色々と質問をぶつけてみて下さい。篠塚プロは23(土)13:00~16:00、24(日)12:00~15:00、川又プロは23(土)24(日)終日、それぞれいます。バス以外のジャンルでは、大久保幸三さん、中村豪さん、平本仁さん、安西真実さんも来場予定。

お時間のある方はどうぞ横浜のフィッシングショーに、そしてスミスブースにお越し下さい。お待ちしております。

※ 明日21日より横浜入りの為、ブログの更新はしばらく休みます。

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3/22~24 国際フィッシングショー2013

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3/22~24 パシフィコ横浜にて開催されました国際フィッシングショー2013、多数のご来場をいただきまして誠にありがとうございました。

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おかげさまで、スミスブース、ヒロ内藤さんトークセミナー、本山博之さんトークセミナーともに盛況でした。ご来場いただいた皆様に御礼申し上げます。

ただ、全体的に見ると人が少ない・・・関係者間での会話でも「今年は少ないねぇ」という会話が多くなされていましたが、結果を聞いてみるとやっぱり。

運営側から発表された、今回のフィッシングショーの総来場者数は37217人だったそうです。昨年は46674人でしたから、前年と比べて9000人以上も来場者が減ったことになる。激減といっていいレベルでしょう。また、2011年は震災の影響で中止でしたが、その前の2010年は55458人で、この年までは来場者が増加していたのです。

ちなみに2月に開催されたフィッシングショーOSAKAは3日間で56338人(前年比107%)。フィッシングショーOSAKAは依然として来場者が増え続けています。名古屋バスフェスタも来場者が多く盛況だったことから、決して釣り業界が下火になっているというわけではないと思います。ではどうして横浜だけが低迷してしまっているのでしょうか。その答えは簡単です。

開催時期が悪いんですよ!断言できる。

フィッシングショーOSAKAで新製品が発表され、それらは2月末売りの各雑誌で特集される。カタログも出回り、ネット上でも新製品情報は拡散していく。釣具屋さんに行けば各社のカタログも入手できる。そうなればわざわざフィッシングショーでカタログ集めをする必要もない。3月半ば過ぎのフィッシングショーに足を運ぶ理由がないのです。芸能人が来るだとか、アイドルがどうのだとか、そんなものは釣り人の興味を引くような対象じゃない。

出展者が後日提出することになっているアンケート。3月開催を止めて2月開催に戻さないと駄目だと、昨年書いて提出した。今年もまた同じことを書くつもりなのですが、果たして主催者側にきちんと改善する気があるのかどうか。今後の横浜フィッシングショーの命運はそこに掛かっている気がします。

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釣り業界で働くということ

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昔、河口湖で「バスプロスクール」というものがありました(名称違っていたらすみません)。河口湖で生活をしながらバスプロからレクチャーを受けてバスプロを目指す、プロ養成学校というものでした。そして私の知人が一人、バスプロスクールの生徒となり河口湖で生活をしていました。それを知った私の両親はこう言った。「お前は変な気を起こすんじゃないぞ」

もちろん自分も将来はバストーナメントで活躍する立場になりたい、と強く願っていましたがバスプロスクールに入学したいとは思いませんでした。自分が念頭に置いていたのは、とにかく時間に余裕のある仕事に就きたい、簡単に言えばバスプロトーナメントに注力できる環境を手に入れることを願っていました。そのためには釣りが上手になることよりも、まずは大学に進学し、就職先の選択肢を広げる事の方が賢い選択ではないか、と思っていました。どんなに釣りが上手でも、仕事に忙殺されてトーナメントに出られない環境になってしまっては何の意味もない。それだけは絶対に避けなくてはいけないと思っていました。

結果、自分はまずまず休みが取りやすい仕事に就くことが出来ました。本職はプログラマ、そして週末にはJBプロとしてトーナメントトレイルを転戦する生活が何年も続きました。トーナメントの成績はさほど振るいませんでしたが、少なくともトーナメントに参戦しやすい環境に身を置くことは出来ていたと思います。

現在では有名な釣りの専門学校があります。今でこそ卒業生には優秀なバスプロや業界人が沢山いる。きっと在校生の大きな目標となっているのでしょう。でもこの学校が出来た時、自分は昔と同じように大きな疑問を感じました。釣りは上手くなるんだろうし、ルアーを作る技術も習得できるんだろう。でも、それらは釣り業界以外にしてみたら何の意味も持たない技量です。となると将来の選択肢が狭い。釣り業界はそれ自体小さい世界だし、決して新卒枠の求人が豊富な業界ではない。ましてや通常の学歴の人間もこの世界に入ってくる。釣り専門学校卒という学歴を尊重して採用する釣具メーカーが多いというわけでもない。私の勤める会社にも、釣り専門学校を卒業したという人は一人も居ない。

条件が良いというわけでもないのに、門戸自体は狭い。なかなか険しい道であると思う。かといって、それ以外の業種に勤めるには学歴としての意味合いが薄い。潰しが利かない。もし仮に釣り業界に就職できたとしても、必ずしも希望する職に就けるとは限らない。トーナメントに出られるだけの時間の余裕があるとも限らない(むしろ、休日は減るケースが多い)。会社によるだろうが、収入面も低いところがほとんどだろう。希望が叶って釣り業界に入って来れても、そこで失望してしまうかもしれない。この学校の生徒さん達、将来大丈夫なんだろうか。他人事とはいえ、将来のある若い人達のことが少々心配になる。

そういうアンタは今、釣り業界で働いているじゃないか、と言われるかもしれない。自分は理系の大学を卒業し、大企業に就職して4年間をプログラマとして働き、結果として挫折をした。この先、OS開発の仕事を続けていくのは無理だと感じていた。そして次第に、違う仕事をしたいと強く願うようになっていた。この時自分は、収入面であるとか、社会的な立場、学歴を捨ててしまおうと決心した。それに縛られて仕事を探したら、また同じ結果になる気がしたのだ。それよりも大好きな釣りに関わる仕事が出来たら毎日がどんなに楽しいだろう、そう思えた。そして運良く、その願いは叶えられた。現実的には収入も低く、案外釣りには行けない。仕事内容も結構キツイ。それでも続けられるのはプログラマをしていた時のキツくてどうしようもなかった日々を未だに覚えているからだ。

そしてふと、こう思う時がある。もし転職の順番が逆だったらどうなっていたんだろうと。大学を出て小さな釣具メーカーに就職したとする。きっと自分はこう思っただろう。「自分はもっと条件のいい仕事に就くべきだ」そして転職しただろう。でもその転職先で、果たして自分がやっていけたかどうかはわからない。大学を出て大企業に就職し、そこで挫折した。そのプロセスがあったからこそ今でも釣り業界に留まっている自分がある。

かつて理系学生が理想の就職先に挙げていた大企業の数々は今では大幅な人員削減を行っているケースが少なくない。電気メーカー、自動車メーカー、等々。もう、終身を1つの会社に捧げること自体が難しくなってきている。こんな時代ゆえ、新卒者がいきなり釣具業界でなくてもいいのではないかと思う。一度は他の業界にて経験を積み、それから入ってきても悪くはないように思える。その方が納得して釣り業界での仕事が出来るような気がするからです。一方、釣り業界以外での仕事をこなしつつ最前線のアングラーとして活躍する人も大勢居るわけですし、そちらを目指すのも1つの選択肢ではないかと思います。

狭き門に向けて邁進するのも悪くはありませんが、広い視野を持っておくのもいいと思うのです。若い人の可能性は大きくて広いものであるはずだからです。

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釣り業界で働くということ・2

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横浜のフィッシングショーでのことでした。スミスブースの私の元に、ヒューマン・フィッシングカレッジの生徒さんが5名ほど、F田さんに連れられて見学にやってきました。F田さん曰く、彼らにトラウトのルアーについて色々と話をしてあげて欲しいとのことでした。彼らは全員、将来はトラウトのルアーフィッシングに関連した仕事に就きたいと希望している生徒さんだったのです。

トラウトのルアー、特にネイティブトラウトというジャンルは比較的年齢層の高い釣りです。バスルアーやソルトルアーならばまだしも、彼らのような若者がトラウトルアーの世界で生きて行きたいと考えていることに驚きを感じました。

また、決して安易な気持ちでトラウトの世界に飛び込もうとしているのではなく、かなり真剣に考えていることもわかりました。私に向かって矢継ぎ早に飛んでくる質問内容はかなり突っ込んだ内容のものもありましたし、実際に作ったというハンドメイドミノーを見せてもらったり、足を運んでいるフィールドの特性・内容といった話を聞くにあたり、本気でトラウトルアーをやり込んでいるということは疑いの余地がありませんでした。また、あまりトラウトが盛んとはいえない地域の福岡校、大阪校に在籍している生徒さんがそれぞれ2名ずついたことも私にとっては意外でした。

そして、ひとしきり訪問時間が終わり、一旦はF田さんに引き連れられてブースを後にしたのですが、その後生徒さんだけで再度私の元を訪れ「先程質問し切れなかった点があるので、また話を伺っても良いですか?」と申し出てきました。その熱心さには思わず感心してしまいました。本当に色々なことを知りたがっているんだなぁ、彼らの熱意は本物なんだ。

また、このブログを読んでいるという生徒さんも私の元に足を運んできてくれた。そうか、ならば会場で話せなかったこともここで伝えられますね。というわけで、昨日と今日のブログ内容はヒューマン学生さんへのエールというか、メッセージのつもりで書いています。

釣り業界といえど、様々な学歴の人がいます。工業系、化学系、水産系。私なんて釣りとはほぼ無縁な理数系。文系の人だってもちろんいる。新卒で入ってくる人もいれば、私のように全く違う業種から中途採用で入ってくる者もいる。また、釣り業界内であちこち渡り歩くような人も割と多い。つまり、この世界には明確な道筋というものがないのです。その気になればどんな専攻分野からでも入ってこれる可能性がある。

昔はヒューマン・フィッシングカレッジのような釣りの専門学校なんてありませんでした。だから、一般企業と同様に普通の大学や高校を卒業した新卒者を採用するのが通例でしたし、今でも40代以上の業界関係者はそれが普通だと考えているはずです。下手をすると、釣りの専門学校という概念に対して否定的な人もいるかもしれない。自分だって、完全な肯定をしかねる部分がないわけじゃない。

ただ、ヒューマン学生さんの、釣り業界で働きたい!という熱意にはただただ圧倒される。ここまで釣り業界への就職にこだわり、熱い気持ちを持った若者が集っているところはヒューマン以外にはないでしょう。もしも彼らが希望通りの道に進むことが出来たなら、おそらくはひたむきに仕事に取り組んでくれるだろうと思えます。

自分はこれまで、軽い気持ちで釣り業界に入ってきてはすぐに離れていく人間を数多く見てきました。面接で「釣りが大好きで仕方ありません」なんて言っておきながら実際はほとんど釣りをやらないような人間もいた。高い学歴や資格があるだけでは駄目だ、この世界でやっていくには釣り業界に対する強い執着がなくてはとても続かない。そこが一番大事なのです。そして少なくとも、ヒューマン学生さんにはそれがあるように感じました。

自分はこの世界に入って、もう17年にもなる。ここ数年は自分に任される仕事量が激増したため、日々の仕事をこなすのに精一杯で他の事を考えている余裕はなくなってしまった。もはや転職を考えるような年齢でもなく、単なる惰性で釣り業界に留まっている面もあるのかもしれない。でも自分も、釣りが大好きでこの世界に入ってきたんだ。畑違いの専攻分野出身だし、遠回りもしたけれどやはり自分はバス釣りに関わって生きて行きたい。

ヒューマン学生さんと話せたおかげで、ふとそんな初心に帰れた気がしました。ありがとう!そして彼らが希望通りの世界に進めることを願っています。

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メモリアルルアーエグリ旅

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どうやら最近、私はオールドルアーの収集家と思われているらしい?!きっとここ最近のブログ記事の内容によるものなのでしょう。でも、自分自身はルアー収集家との自覚はありません。オールドヘドンや希少価値のあるルアーにも全く興味がないし・・・。

しかし最近になって思うのです。自分自身の経験や歩んできた時代背景などをフラッシュバックできるものを手元に残しておきたいという思いです。

昔、自分の好きだったあのルアー。多くのメモリアルフィッシュを与えてくれたあのルアー。衝撃的な釣果で自分のスタイルに大きな影響を与えたルアー。それを手にするだけで自分自身を昔に回帰させてくれる道具たち。それらに希少価値はないかもしれない。でもそんなことはどうでもよい事であって、自分自身にとって意味があるものかどうか、それが大事なのです。

ただ、悲しいかな当時のルアーや道具の多くは自分の手元には残っていない。当時完全に使い切ってしまったものもあれば、不要になって知人に譲ってしまったりしたものもある。今思えば、あれを取っておけば良かったな。そう思えるものがいくつかあるのも事実です。

なのでついつい、古いルアーが残っていそうなショップだとか中古ショップでも目を皿のようにして何か目ぼしい物がないかと探してしまう。

そして最近、都内の某店にて心ときめくアイテムを2点ゲット!これはなかなかレアだと思います。

【フラッタークラフト・ウイグルテールワーム】
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何と新品未開封品を発見!よくこんな状態で取ってあったものだ(驚)。

このワーム、最近つり人社さんから刊行された「バス・ラプソディー」という書籍でも紹介されています。筆者の三浦さんが、田辺哲男さんにその圧倒的な威力を見せ付けられたエピソードが記されています。そしてその記事を記すにあたり、現存しているウイグルテールワームを探したそうなのですが見付からなかったそうです。田辺さんにも聞いてみたそうですがさすがにもう持っていなかったとの事。そりゃあそうですよね。相当昔のものですから。

でも自分は持ってた(笑)。三浦さんがウイグルテールを探しているという話を聞き、急いで送付しましたが本の発刊には間に合いませんでした。でも三浦さんに送ったものは使い古しのワームでした。まさか今になって新品を補充できるとは。

【ストライクタンデムスピン】
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これまたNIP状態で発見してビックリ!先日、大阪某店で「フッカー」を発見し購入してきましたが、これはフッカーよりもさらに古い、というかスミスがオリジナルで製作したスピナーベイトの第一号作品がこれなのです。ブレードがミラクルシャイン(G-Finish)なのが特徴的。カラーのスペアブレードまで付いているのが時代背景を表しているといったところでしょうか。

それにしてもラバーの保存状態がよくビックリです。同時期の海外製品は見事にボロボロになってしまっているというのに、ストライクスピンやフッカーに使われていたラバースカートは良質だったようですね。ちなみにこの手のものはスミスにも保管品というのがありません。かなり貴重なブツを入手できました。

今回のブツは中古販売店で発見した、いずれも1点ものでした。購入できたのは非常にラッキーでした。

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レボネオス2500MSH

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今月初旬にボートシーバス釣りに出掛けた際に愛用していた安リールが調子を悪くしてしまいました。症状はインフィニットストッパーの逆転。不意にハンドルが逆回転するのでハンドルから手が離せない!そうはいってもランディングの際には片手でネットを持つのでその際に魚が突っ込むと突如としてハンドル逆回転!ヒヤヒヤものでした。

過去にも別のリールで何度かこの症状が出たことはあります。でもこのリールに関しては購入してから数年、ずっと調子良く働いてくれていただけに既に改善されていることだとばかり思っていました。昨年末、フィッシングパル佐野でバスを釣った際には別の2000番のリールがやはり同じ症状になっていました。

近所のショップを通じて修理依頼(ついでにメンテも)したところ、2台とも2週間足らずで退院してきました。早い!この辺りの某社の対応はさすがです。

しかし2台のリールを入院させている間、もしかしたらまたシーバス釣りに行くかも(行きたかった)?でもリールが足りない、ということでシーバス用にリールを1台購入しました。レボネオス2500MSHです。

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実はこれまでもボートシーバスに行く際には普段バス釣りに使っているレボネオス2500Sのラインを巻き変えて使っていたのですが、これからの時期はバス釣りにもフル稼働させることになるので、シーバス専用として別途に、ネオスを1台増員させてみました。

滑り防止のために軽くナイロンで下巻きした後、1号のPEを150m巻いてみたらピッタリ。2500Sのシャロースプールだと100mでも巻き過ぎ気味になっていたので、ミディアムシャロースプールのMSHで丁度良い感じです。

このリールは樹脂をハードコートした造りになっていて、冬バスやシーバスのナイトゲームなどにおいても金属性のように冷え切ってしまうことがないのが最大のメリットです。また、アブのスピニングではインフィニットストッパーが壊れてしまったことは一度もない。まぁ、国産機に及ばない部分もあるけれど・・・自分はアブ好きなので。

次回のボートシーバスでデビューさせる予定です。期待に応えてくれるかな?

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ツアラーV-Spec TVS-61UL/ST

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現在ではソリッドティップのバスロッドもさほど珍しいものではなくなりましたが、ザ・ストラテジー発売時にラインナップされたSST-59DS/Sというソリッドティップモデルは当時のライトリガー達から絶賛された人気モデルになりました。それはやがてツアラーにモデルチェンジされた後にもややパワーを増したSTS-59DS/Sというモデルに継承され、その支持を確固たるものへとしていきました。

そのティップの柔らかさゆえ、バスがワームを離すことなく喰い込んでいってくれる。「圧倒的な喰い込みの良さ」これがソリッドティップの何よりの武器になります。そしてこれは状況がタフになればなるほどその差が顕著に出る。

そしてツアラーV-Specにモデルチェンジを果たしたわけですが、当然の如くSTS-59DS/Sの遺伝子を組むソリッドティップモデルの開発は着々と進められていました。そして完成したのがTVS-61UL/STです。フィッシングショーOSAKAには間に合いませんでしたが名古屋バスフェスタ、横浜のフィッシングショーではお披露目となりました。

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このモデルではソリッドティップならではの喰い込みの良さに加えて「シェイクのしやすさ」を念頭に置いてテストされてきました。以前よりも軽量なリグをディープまで送り届けるような機会も増えてきた昨今、軽量リグの移動を抑えさらに繊細な動きを与え続けられるよう、ラインスラックによる操作性をも考慮しています。ソリッドティップの柔らかさを操作性にも活かそうという考えです。

また、これは時代の流れでもありますがもはや5ft台のロッドというのは市場からなくなりかけています。V-Specにおいてはさすがに5ft9inというレングスまでは踏襲しませんでした。V-Specではソリッドティップとのバランス、操作性などを考慮し、6ft1inに設定。開発段階で私が「1inなんて半端じゃないの?別に6ftでも良かったんじゃ?」と某プロに言ったら「その1inがメチャクチャ違うんです!」と力説されてしまいました(苦笑)。完成したモデルを手にすると、確かにバランスの良いロッドに仕上がっていました。

スミスでは、前述のストラテジーSST-59DS/Sを始め、ツアラー2機種、メバルロッドのベイライナー、エリアトラウトのフィールドリームと、ソリッドティップロッドに関しては高い経験値を有しています。いわばソリッドティップのロッドのスペシャリストです。もしTVS-61UL/STを触れる機会があったら、そのロッドの曲がりとベンディングカーブの美しさを見てみて下さい。これなら喰い込んじゃうよなぁ、きっとそう思えるはずです。

【TVS-61UL/ST】
・ 長さ:6ft1in
・ 自重:88g
・ 適正ウェイト:1/64~1/8oz
・ 適合ライン:フロロ1.5~5lb
・ パワー:ウルトラライト
・ テーパー:EX.Fast
・ 標準小売価格:¥48000
・ 7月発売予定


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3/30 今日の水郷

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釣りに行きてぇ~!!2月以降ずっとそう思っていました。2,3月も全く行かなかったわけではないのですが、フィッシングショーが終わるまではどうにも精神的に落ち着かないのです。手続きは完璧か?準備で何か忘れているものはないか?期日までに準備は終わるだろうか?常にそんなことを考えていて、3月に入ってからは眠りも浅く熟睡できないようになってしまいました。

釣りに関しても同様で、行けたとしても100%の没頭ができない。だからとにかく無事にフィッシングショーが終え、早く釣りに行きたい、釣りに没頭したい!と願っていました。そしてようやく本日を迎えました。頭痛がするほどの睡眠不足だったはずなのに朝4:00にはパッチリと目が覚めた。強風の予報が出ていたためバスボートの釣りを断念し、今日はオカッパリにすることにしました。

朝は新利根川のゴロタエリアに直行。例年4月上旬に良型のプリがここに射して来る。ちょっとまだ早いかな?と思っていましたがその通りで、レティクルシャッドを引き倒しましたがノーバイト。

移動途中、とある水門だけ攻めてみることにしました。水門内の水深が2m以上もあります。シーブリットでバーチカルにシャクってみるとヒット!魚体が見える前にバレてしまいましたがおそらくバスだと思います。シャッドが不発でメタルバイブでヒット、これはまだ冬っぽいと感じました。

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新利根川では別のエリアでミズヒマワリのカバー撃ちも試みましたが、ミズヒマワリのコロニーも冬枯れして小さくなっており、あまり魅力は感じませんでした。

続いて茨城県某川の枯れガマ撃ちにシフト。ここで会社の同僚と会いましたが、2バイトを得たもののスッポ抜けてしまったとの事。急激に冷え込んだので喰い渋っているのかもしれません。

続いてしばらく工事が続いて入れなかった某水路に向かいました。しかしここでショッキングな光景を目にすることになりました。

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「な、ない!」何と水路一面に生い茂っていたガマが綺麗サッパリ無くなっているではありませんか!水面下に茎が残っていないので、刈ったというより抜いた感じ。ツンツルテンになってしまいました。枯れガマ撃ちが出来る場所が減ってしまった・・・

午後は千葉県某所をライトリグでじっくりと攻めることにしました。ここも数ヶ月前は側道工事の為に通行止めになっていたりした場所です。震災で痛んだ路面も現在ではとても綺麗になりました。ここは冬場のポイントとしてメジャーになってしまいましたが、魚の大量死があり、それ以降は魚の個体数が減ってしまった場所でもあります。一時期ほどの釣果は期待出来ない。ただ、ここは春の訪れが早い。例年3月半ばともなればここは春の魚が釣れるはずです。有望場所を2箇所ほど釣りましたが、全くのノーバイト。魚が少ないからか、季節がまだ冬なのか。

夕方は新利根川に賭けてみました。ここには、何故だかわからないけれど冬でも釣れる場所があります。魚探で見ても単なる緩やかなブレイク。特別にボトムが硬いわけでもない。オダが沈んでいるわけでもない。そんな単調な場所だったら他にいくらでもある。でもなぜか、ここだけ釣れる。これまで何度か窮地を救われた。ここは特に夕方が釣れるのです。しかし震災後の復旧工事で土砂が入れられ、かなり遠浅な地形になってしまいました。

これではさすがにもう駄目かな。でも一応探ってみるか。そして沖に投げたスパイニーアックスがボトムまで沈むとグイグイと力強く引き込むバイトが来た。えーっ、あんな沖で?!しかも何もないところなのに。やっぱりここは、どうして釣れるのか理由がわからないな。フッキングにも成功しましたが、何と水中の捨てラインに引っ掛かってしまいキャッチ出来ず。これには思わず膝から崩れ落ちました・・・

本日は2ヒット・ノーフィッシュ。魚を掛けているのにノーフィッシュとは情けない限りです

しかしフィールドでは魚のモジリなども増えてきており、天候の安定次第で一気にシャローに射して来てもおかしくないと思いました。

来週こそはボートを出せるといいなぁ。

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ツアラー STS-HM63BS

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今期、V-Specへのモデルチェンジと共にレギュラーモデルのストラテジーツアラーがカタログ落ちとなりました。しかし、ツアラーHM(Hiro Motoyama)モデルに関しては継続で、ニューモデルも加わっています。

同じツアラーのスピニングモデルでも、レギュラーモデルとHMモデルはその味付けが全く異なるものでした。HMモデルはとにかく軽くてシャープ。キンキンに尖ったライトリグモデルであると言えます。スモールマウスをターゲットとして捉える場合、ソリッドティップでショートバイトを弾かず乗せるという人が多数だと思いますが、本山さんの場合は比較的張りのあるチューブラーロッドを用い、「まるで木の葉が掛かったような」バイトを感じて獲るというスタイルです。だからHMモデルには極端なファーストテーパーのロッドはありません。

STS-HM63SMDというモデルがあります。HMシリーズの中でダウンショット、ジグヘッドなどを使いたいというのならこのモデルです。このロッドもモデレートファーストテーパー(レギュラーテーパー)で、ティップが柔らかいというわけではありません。ただ、とにかく軽くてシャープ。だから感度が高い。それがこのモデルの特徴です。

そして今年、新たにラインナップに加わるのがSTS-HM63BSというモデルです。用途としてはSTS-63SMDと同様、ライトリグ用。では一体どこが違う?

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ガイドに関しては63SMDよりも1個多い、8個のガイドが装着されています。Kガイド仕様。ロッドのレングス自体は共に6ft3inで変わりませんから、ガイドの間隔はより詰まったと言えます。テーパーは63SMDよりもややスロー気味です。これが一体何を意味するものなのかというと・・・

このロッド、HMシリーズの特徴であるシャープさに加えて柔軟性を持たせることをテーマとしています。魚の引きに対してガチッと止めるのではなく、段階的なロッドの曲がりでジワッと止める。その目的とするところはライトラインを使用した際にブレイクを防ぐというところにあります。

近年は対スモールマウス戦略の場合は特にラインがより細いものが多用される傾向があります。3lbだったものが2lb、人によっては1.5lbを使うなんてこともあります。反面、スモールマウスは引きが強く、寄ってきたと思ったら再度一気に突っ走ったりもするから厄介です。魚の引きに急ブレーキをかけてしまうロッドだとライトラインを切られる恐れもあるというわけです。もちろんアングラーの技量、リールのドラグ性能も重要ですが、ロッドとしての対策として、よりライトラインを安全に使うためのコンセプトを有したモデルがSTS-HM63BSというわけです。

とはいえこのロッドを使えば100%ラインブレイクしないというわけではありません。あくまでその可能性を抑えてくれるに過ぎません。ライトラインご使用の際にはフィールドの状況、自身のスキル、リールの性能などを総合的に考慮したタックルセッティングを心掛けて下さい。

【STS-HM63BS】
・ 長さ:6ft3in
・ 自重:68g
・ 適正ウェイト:1/32~1/4oz
・ 適合ライン:2~6lb
・ パワー:ライト
・ テーパー:モデレートファースト
・ 標準小売価格:¥43000


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