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Channel: IKE-Pの釣れづれ日記
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ラトリンスポットミノー

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現在、巷には数々の優れたバイブレーションプラグがあります。でも昔は限られたものしかありませんでした。ヘドンのソニック、そしてのちに爆発的な人気を博したラトルトラップ。そしてそのライバル的な存在だったコーデルのラトリンスポット。

自分が通っていたフィールドがバイブレーションプラグに合っていなかったのかもしれませんが、自分はバイブレーションプラグで爆発的に釣れたという経験がありませんでした。そうした経験をするようになったのは琵琶湖で釣りをするようになってからのことで、ヒットルアーは圧倒的にTDバイブ107Sでした。

昔のバイブレーションプラグと現在のバイブレーションプラグではその性能面において劇的に進化していると思います。ただ、どこがどう進化したという部分は表現しにくい。ミノーであれば重心移動と言った明確な機能面が挙げられますがバイブレーションプラグは基本的な造りはほとんど変化がない。ただ間違いなく言えることは、とにかく使いやすくなったということと、釣れるようになったということです。バス用においてはTDバイブ、そしてソルトにおいてはレンジバイブが歴史を変えたと言っていいかもしれません。いずれも日本メーカーの製品です。

さて、こんなことを書くと驚く人がいるかもしれませんが、昔はシーバスをバイブレーションプラグで狙う人などほとんどいませんでした。唯一、浜名湖の今切口という場所でバイブレーションプラグがローカルアングラーに使われていたくらい。それさえも、ルアーのシルエットがヒイラギに似ているからという理由で使われていたと思います。

その後、TACKLE BOX誌の実験企画で、京浜運河でバイブレーションプラグでシーバスは釣れるか?という内容があり、結果としては勿論釣れた。しかしそれを読んだ自分は、一応釣れるんだ、といった程度の感想で、ラパラのCD-7には到底及ばないんだろうな、なんて思っていました。

それが今やシーバスの世界でバイブレーションは欠かせない定番品になりました。やや深場を狙うボートゲーム、岸釣りでもデーゲームの速巻きに欠かせません。都心部のフィールドなどではミノーよりも断然出番が多いという人も少なくないはず。まさかこんな時代になるなんて当時は全然思わなかったです。

学生時代は幕張の花見川河口でシーバスを狙っていた時期があるのですが、ここでは随分とラパラを駄目にしました。根掛かりが外れた瞬間、或いは魚がバレた瞬間、飛んできたルアーはテトラに勢い良く当たる。そうするとラパラのリップは大概割れてしまうのです。ダイワのシーバスハンターなどはさらにリップが割れやすかった。そこで私も考えた。リップのないバイブレーションだったらイイんじゃないかと。風が強くても良く飛ぶという点もいいだろうと思いました。

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その際、コレはイイんじゃないかと思って投入したのがコーデルのラトリンスポットミノー。だって、バイブレーションプラグなのにミノーシェイプ。当時はシーバス=ミノーというイメージが強かった時代ゆえ、体高のあるラトルトラップなどはあまり使う気になれなかった。でもラトリンスポットミノーならシルエット的にも申し分ないので何だか釣れそうな気がしました。私が大好きなGフィニッシュカラーというのも良かった。

でも結果はまるで駄目でした。そして自分の中では、やっぱりシーバスにバイブレーションプラグというのはナイな、と思ったのでした。

当時のルアーは海で使うには自重がやや軽く、それでいて一定層を素早く引けるだけの水掴みが弱かった。もし当時に、現代のシーバス用バイブレーションプラグがあったなら、きっとミノーよりも釣れていただろうと思います。今現在、シーバスがバイブレーションプラグで釣れるようになったのはルアーの進化があってこそのものだろうと思います。

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