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Channel: IKE-Pの釣れづれ日記
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E.Z.GLO(イージーグロー)

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今でこそ冬でもバス釣り!という人が多くなりましたが、私も含め、昔は冬になると違う釣りをするという人も少なくありませんでした。その中の1つが「管釣り」でした。

今では管釣りも独自の世界が形成され、本気でこの世界を極めんとする人も増えました。オフシーズンの暇潰し的な軽いノリはなくなってしまったかもしれません。

しかし昔は管理釣り場自体も非常に限られていました。東山湖、YGL、宇都宮インターレイクくらいだったでしょうか。プールとしては豊島園がその先駆けとなっていました。学生が気軽に行くにはちょっと遠かったのですが、私も年に数回は東山湖に足を運んだりしたものです。

しかし当時、ルアーはあまり釣れなかった。今のようにマイクロスプーンやら、2lb以下のラインといった文化がまだなかったからです。シェイクスピアのコンデックススプーン3gが定着してから釣果も伸びましたが、それでもフライの人達には到底敵いませんでした。そこで私もフライロッドを手にすることにしたのです。

管理釣り場のフライといえば、インジケータを用いたルースニングが一般的。簡単に言えば浮き釣りです。浮きを使うことによって、フライは水中でサスペンドする。特に意図的に動かさずとも、勝手にフワフワと漂う。なるほど、これは確かに釣れる!ルアーでは到底及ばないわけだ。しかし東山湖の常連フライマンの人達はさらに釣る。私などとは釣り上げるペースが格段に上でした。自分とは一体何が違うんだろう?フライ?ティペット?

その理由は1つではありませんでしたが、その中の1つとして「タナ」がありました。特に東山湖は深い。どれだけ魚の多いタナにフライを送り届けられるか。それが重要でした。ルースニングの場合は、これをウキ下調整で決めていくわけです。しかも一度決めればいいというものではない。陽射しの加減や風の吹き付け具合によってタナは刻々と変化していく。ちょっとアタリが遠のいたら、魚の泳層が変わりタナがズレたと考えるのが妥当でした。フライのルースニングは結構奥が深く、特に「刻々と変化するタナにいかに合わせていくか」という概念を私に教えてくれました。

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さて、ルースニングのキーアイテムであるインジケータですが、様々な種類のものが発売されています。その中でかつて私が最も愛用していたインジケーターがコータック社のE.Z.GLOでした。その理由は言うまでもなく、タナの調整が一番容易だったからです。

使用感が最も優れていると感じていたのは両面テープでリーダーに固定するタイプの発砲インジケータでした。ズレにくさ、そして小さくとも浮力に優れている。しかし、これは一度固定してしまうと移動が出来ないという欠点があります。しかも一度使ってしまうと再利用は出来ない、非常に使い捨て感の大きいものでした。一方、E.Z.GLOはサイズの割にやや浮力に欠けるきらいがありましたが、位置の調整が簡単に出来る。しかも何度も再利用できるという点が素晴らしい。魚の泳層の上下幅が広いと思われるフィールドにおいては絶対にインジケータはE.Z.GLOです。

ところが残念なことに、昨年の12月末日を以って株式会社コータックがその営業を終了し、長い歴史にピリオドを打ちました。マイクロスプーン、インジケータといったエリアトラウトスタイルの基礎を築き上げてきた偉大なるパイオニア・ブランドの消滅は惜しむ声が大きいのも当然の事です。

しかしE.Z.GLOは無くなりません。E.Z.GLOの商標及び販売権はスミスに移管されました。今後はスミスにてこのE.Z.GLOの販売を継続することとなりました。

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スミスのパッケージになりましたが中身は全く同じです。これからはスミスのE.Z.GLOをどうぞよろしくお願いいたします。

・サイズ:S,M,L,2L
・カラー:オレンジ、オレンジ/イエロー、イエロー、ピンク/イエロー
・2個入 ¥530
・スペアゴム管(10個入)¥130


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