2010年の4月、自分はブログにちゃんと記していました。宮城県の中学校の生徒さんが会社見学にやってきた日のことを。
元来子供が苦手な自分としては、出来れば避けたい仕事でした。しかし、スミスを訪問した生徒さんは皆とても素直で素朴な感じの生徒さんでした。何より皆、釣りが好きだと言っていた。自分が中学生だった頃って、こんなに素直な子供だったかなぁ?そう思えるくらい、良い生徒さん達だった。きっと素直で優しい大人になるんだろうなと思いました。
翌年、東日本大震災。東北地方に親戚や友人はほとんどいない私でしたが、彼らの事がふと脳裏によぎった。無事でいてくれているか?しかし自分にはそれを確かめる術がありませんでした。中学校名をどこにも留めていなかったからです。しかしそれ以降というもの、宮城県の中学校からの会社見学の申し込みは途絶えた。
たかだか半日弱の会社見学。その時間を共にしただけであって、大した縁があったわけじゃないのはわかっている。それでも、今でもずっと気になっている。学校名を控えていなかった事を後悔している。願わくば、また同じ学校から会社見学の依頼があって欲しいとも。
**********
そして今年は、岐阜県の中学校から会社見学の依頼が来ました。今日はその会社見学の日でした。2人の生徒さんがやってきた。釣り好きの生徒さんのようで、将来は釣りに関わる仕事がしたいとのこと。その為にはどの程度魚に関する知識が必要なのか、今後どのようなことを学んで行けば良いのかを知りたがっている、と事前に担任の先生から連絡を受けていました。
なかなか明確な回答をするのは難しい質問です。
やってきた生徒さんは、私が想像をしていたよりも釣りの知識が深い生徒さんでした。普段は大江川や琵琶湖でバス釣りをしているそうで、ファットイカを愛用しているだとか、バズベイトをウィードの上で引いて釣っているだとか、中学生との会話というより普通に釣り人同士の会話になりました。
凄いな、中学生でこれだけの知識があるなんて。多分、今は本気で将来釣りに関わる仕事に就きたいと思っているのでしょう。
「時間の許す限り徹底的にバスを釣り、腕を上げて、将来はトーナメントに出場してメジャーなバスプロになれ!」なんて事は私は言いませんでした。まずは勉強して進学をし、将来的な選択肢の幅を広く取れるように、と話した。
まだ中学生、数年後には女の子と遊ぶ方が楽しいと感じる時期もきっと来る。そうなると生活スタイルや興味も変わる。音楽などに感化されるかもしれない。結果として、釣りから離れる時期があるかもしれない。けれどそれも全然アリだと思う。人生のその時その時で楽しいと思えることに打ち込んでいけばいい。そうしたプロセスを経てなお釣りが好きでいられたならそれはきっと一生続くものだろうから、その時に改めて仕事にするかどうかも検討すればいいと思う。
でも、今日は何か予感めいたものを感じました。今日来た生徒さんは、もしかしたら将来本当に釣り業界に入ってくるかもしれない。その時自分はきっとリタイア寸前のジジイになっているはずだけれど、もし何らかの形で再会出来たらそれはきっと感慨深いだろうな、と。
元来子供が苦手な自分としては、出来れば避けたい仕事でした。しかし、スミスを訪問した生徒さんは皆とても素直で素朴な感じの生徒さんでした。何より皆、釣りが好きだと言っていた。自分が中学生だった頃って、こんなに素直な子供だったかなぁ?そう思えるくらい、良い生徒さん達だった。きっと素直で優しい大人になるんだろうなと思いました。
翌年、東日本大震災。東北地方に親戚や友人はほとんどいない私でしたが、彼らの事がふと脳裏によぎった。無事でいてくれているか?しかし自分にはそれを確かめる術がありませんでした。中学校名をどこにも留めていなかったからです。しかしそれ以降というもの、宮城県の中学校からの会社見学の申し込みは途絶えた。
たかだか半日弱の会社見学。その時間を共にしただけであって、大した縁があったわけじゃないのはわかっている。それでも、今でもずっと気になっている。学校名を控えていなかった事を後悔している。願わくば、また同じ学校から会社見学の依頼があって欲しいとも。
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そして今年は、岐阜県の中学校から会社見学の依頼が来ました。今日はその会社見学の日でした。2人の生徒さんがやってきた。釣り好きの生徒さんのようで、将来は釣りに関わる仕事がしたいとのこと。その為にはどの程度魚に関する知識が必要なのか、今後どのようなことを学んで行けば良いのかを知りたがっている、と事前に担任の先生から連絡を受けていました。
なかなか明確な回答をするのは難しい質問です。
やってきた生徒さんは、私が想像をしていたよりも釣りの知識が深い生徒さんでした。普段は大江川や琵琶湖でバス釣りをしているそうで、ファットイカを愛用しているだとか、バズベイトをウィードの上で引いて釣っているだとか、中学生との会話というより普通に釣り人同士の会話になりました。
凄いな、中学生でこれだけの知識があるなんて。多分、今は本気で将来釣りに関わる仕事に就きたいと思っているのでしょう。
「時間の許す限り徹底的にバスを釣り、腕を上げて、将来はトーナメントに出場してメジャーなバスプロになれ!」なんて事は私は言いませんでした。まずは勉強して進学をし、将来的な選択肢の幅を広く取れるように、と話した。
まだ中学生、数年後には女の子と遊ぶ方が楽しいと感じる時期もきっと来る。そうなると生活スタイルや興味も変わる。音楽などに感化されるかもしれない。結果として、釣りから離れる時期があるかもしれない。けれどそれも全然アリだと思う。人生のその時その時で楽しいと思えることに打ち込んでいけばいい。そうしたプロセスを経てなお釣りが好きでいられたならそれはきっと一生続くものだろうから、その時に改めて仕事にするかどうかも検討すればいいと思う。
でも、今日は何か予感めいたものを感じました。今日来た生徒さんは、もしかしたら将来本当に釣り業界に入ってくるかもしれない。その時自分はきっとリタイア寸前のジジイになっているはずだけれど、もし何らかの形で再会出来たらそれはきっと感慨深いだろうな、と。
