自分がルアー釣りを始めた頃というのはまだバス釣り場なんて数えるほどしかなく、湖にトラウトを釣りに行く方がルアー釣りとして一般的な時代でした。だからその当時のルアー少年達は、ボックスの中に多かれ少なかれスプーンやスピナーも入っていたのです。
但し、スピナーはベイトタックルでは投げにくかった。現代のベイトフィネスタックルなら投げられるのでしょうけど当時の自分のタックルはバンタム100EXにシマノ1552のタックルでしたから。
スピニングで投げればいいじゃん、と言われそうですが、当時はベイトタックルを使いこなせるのが上級者と定義されていてスピニングは中級者向けとされていました。だから当時にベイトタックルを使うということは、スピニングタックルを卒業したという上級者の証でもあったのです。今思えば実にアホらしいですけれど。
で、ベイトタックルで投げられるスピナーといえばマイヤー社のスピナー、そして何といってもアブのドロッペンでした。
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ドロッペンはナス型オモリのような形状のボディーをしていました。後方重心そのものなのでブッ飛んだ。湖で沖に目がけて遠投し、う~んと深くまでカウントダウンして沈めていく。そしてゆっくりとリーリングを開始する。ドロッペンはブレードのエッジに細かい刻みが入っているのも特徴で、これが水を掴んで明確な引き心地を実現していました。ブルブルブルブル・・・とブレードが回転しているのがラインを通じて手元にまで伝わってきた。
そのブルブルブル・・・が突然、不意を突く衝撃に変わる!・・・といいなぁと思いながらいつも使っていました(笑)なかなか理想通りにはいかなかったですが、これは釣れそうだなという気持ちで使い続けられるスピナーでした。他のスピナーは軽くて飛ばないし、沈むのも遅いし、引くとすぐに浮き上がってしまうし、川で使うのならばともかく湖では非常に使いにくかったです。
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が、実は1つ大きな問題がありました。当時自分が使っていたドロッペンは偽物でした(爆)。
当時の日本製スピナーの多くは舶来品の模倣をしていました。ドロッペン以外にもリフレックス、アグリアなどの模倣品がありました。しかし、プラグの模倣品の多くが精度の問題でまともに泳がなかったのに対し、スピナーの模倣品はちゃんと使えるレベルでした。特にドロッペンもどきなんて、ブレード縁のギザギザや水滴型のボディー形状までコピーされていたので、本物と大して違わないだろうと思って使っていました。
まぁ、当時は小中学生でしたから、こんなもので充分だと自分でもわかっていたのです。偽物は¥100で買えましたから。本物のドロッペンを入手したのはそれからだいぶ経ってからの事です。偽物のドロッペンには7gサイズがなかった。自分は重いサイズのドロッペンが欲しかったのです。
その後、自分の手元にドロッペンは残りませんでした。いつ無くしたのかも覚えていない。
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![170223-3.jpg]()
ところが昨年、近所のショップで中古品の中にドロッペンを発見。偽物かなぁ?でもこのサイズ(7g)は偽物にはないはず。ブレードの裏側を見て、ABUの刻印が入っているのを確認して心の中でガッツポーズをしながらレジに持っていきましたよ(笑)
カラーがゴールドというのも嬉しかった。ドロッペンというと何故かゴールドのイメージが自分にはあるのです。
但し、スピナーはベイトタックルでは投げにくかった。現代のベイトフィネスタックルなら投げられるのでしょうけど当時の自分のタックルはバンタム100EXにシマノ1552のタックルでしたから。
スピニングで投げればいいじゃん、と言われそうですが、当時はベイトタックルを使いこなせるのが上級者と定義されていてスピニングは中級者向けとされていました。だから当時にベイトタックルを使うということは、スピニングタックルを卒業したという上級者の証でもあったのです。今思えば実にアホらしいですけれど。
で、ベイトタックルで投げられるスピナーといえばマイヤー社のスピナー、そして何といってもアブのドロッペンでした。

ドロッペンはナス型オモリのような形状のボディーをしていました。後方重心そのものなのでブッ飛んだ。湖で沖に目がけて遠投し、う~んと深くまでカウントダウンして沈めていく。そしてゆっくりとリーリングを開始する。ドロッペンはブレードのエッジに細かい刻みが入っているのも特徴で、これが水を掴んで明確な引き心地を実現していました。ブルブルブルブル・・・とブレードが回転しているのがラインを通じて手元にまで伝わってきた。
そのブルブルブル・・・が突然、不意を突く衝撃に変わる!・・・といいなぁと思いながらいつも使っていました(笑)なかなか理想通りにはいかなかったですが、これは釣れそうだなという気持ちで使い続けられるスピナーでした。他のスピナーは軽くて飛ばないし、沈むのも遅いし、引くとすぐに浮き上がってしまうし、川で使うのならばともかく湖では非常に使いにくかったです。

が、実は1つ大きな問題がありました。当時自分が使っていたドロッペンは偽物でした(爆)。
当時の日本製スピナーの多くは舶来品の模倣をしていました。ドロッペン以外にもリフレックス、アグリアなどの模倣品がありました。しかし、プラグの模倣品の多くが精度の問題でまともに泳がなかったのに対し、スピナーの模倣品はちゃんと使えるレベルでした。特にドロッペンもどきなんて、ブレード縁のギザギザや水滴型のボディー形状までコピーされていたので、本物と大して違わないだろうと思って使っていました。
まぁ、当時は小中学生でしたから、こんなもので充分だと自分でもわかっていたのです。偽物は¥100で買えましたから。本物のドロッペンを入手したのはそれからだいぶ経ってからの事です。偽物のドロッペンには7gサイズがなかった。自分は重いサイズのドロッペンが欲しかったのです。
その後、自分の手元にドロッペンは残りませんでした。いつ無くしたのかも覚えていない。


ところが昨年、近所のショップで中古品の中にドロッペンを発見。偽物かなぁ?でもこのサイズ(7g)は偽物にはないはず。ブレードの裏側を見て、ABUの刻印が入っているのを確認して心の中でガッツポーズをしながらレジに持っていきましたよ(笑)
カラーがゴールドというのも嬉しかった。ドロッペンというと何故かゴールドのイメージが自分にはあるのです。
